【第24回 研究報告会】
共催:福井大学  
福井県立大学
【ごあいさつ】
【研究報告】
【ポスター発表】
※「質問等はこちらへ」をクリックしてもメールソフトが起動しない方は、houkoku@werc.or.jpまでメールしてください。
【若狭湾エネルギー研究センター 理事長】

 若狭湾エネルギー研究センター理事長の石塚でございます。日頃から、当法人の運営に格別のご理解とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。

 当法人では、「医療」、「育種」、「レーザー」、「宇宙開発」の4分野に重点を置き、実用化に向けて研究を推進しております。当法人の研究成果を発表する研究報告会も24回目となりますが、今回もこれら重点分野を中心にご紹介しております。今回の研究報告会は、コロナ禍を契機としてWeb開催といたしましたが、ぜひ、ご関心のある発表をご覧いただき、当法人との新たな連携へと繋がれば幸いです。

 今回、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)の大島様には、「イオン加速器を利用した量子ビーム科学の将来展望について」と題して、また、福井県立大学の風間様には、「重イオンビーム誘発欠失変異を用いた植物性染色体の研究」と題して特別講演をいただいております。お二人には深く感謝いたしますとともに、今後も、当法人との学術交流をお願いしたいと思います。

 また、今回、新たにポスター発表のページを設けました。当法人の16名の研究者が研究テーマを発表しております。ポスター発表ということで研究の概要紹介となりますが、当法人の研究にご関心を持っていただく契機になればと思います。

 最後になりますが、研究報告会の開催に当たり、多大なご協力をいただきました福井大学、福井県立大学、JAXA、QSTの関係者の皆さま方に厚く御礼を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

公益財団法人
若狭湾エネルギー研究センター

理事長 石塚博英
【福井大学 学長】

 福井大学学長の上田でございます。

 皆様におかれましては、日頃より私ども福井大学の教育・研究活動、産学官連携活動に深いご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 若狭湾エネルギー研究センターと福井大学の共催のもと、研究成果に関する「研究報告会」の開催は、今回で24回を迎えることとなりましたが、今年も新型コロナウイルスの感染が継続しており、WEBによる研究報告会となったことは残念に思います。このようなwithコロナの環境下において様々な工夫により産学官連携活動に取り組むことは重要なことであり、コロナ禍の中でも、いつでも視聴できるホームページの動画視聴により、研究報告会が行われることは、科学技術に対する国民の期待に応えうるものであり、数々の諸課題を抱える我が国の現状下において、誠に意義のあるものと存じます。

 

 今回福井大学からの研究報告は、福井大学附属国際原子力工学研究所の福元教授による「動的変形観察手法を用いた照射硬化量測定技術の高度化」です。こちらは原子炉の運転期間延長に対する高経年化対策において重要となります、中性子照射による照射硬化量を精度良く評価するためのイオン照射を用いた基礎研究の研究成果について報告させていただくものです。今後とも共同研究をとおして、若狭湾エネルギー研究センター様と手を取り合いながら、地域産業と科学技術の発展に向けて努力する所存でございますので、ご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 結びに、本研究報告会により、貴センターの実りある研究成果が各研究機関や地元企業の関係者の活性化に資することを心からご期待を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

国立大学法人 福井大学

学長 上田孝典
【福井県立大学 学長】

 皆様におかれましては、日頃より私ども福井県立大学の教育・研究活動、産学官連携活動に深いご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 研究発表会も今回で24回を数えます。昨年と同様、WEBによる開催ということで、皆様とお会いすることができず、誠に残念ではございますが、WEBによる開催により、閲覧者の数も増えているとのことで、新たな情報発信の成果に期待しております。

 本学からの報告は生物資源学部の風間教授による「重イオンビーム誘発欠失変異を用いた植物性染色体の研究」でございます。

 風間教授と共同研究者は、重イオンビームの植物への照射において、LET(線エネルギー付与)の大小で変異の種類や規模が変化し、特に高いLET を照射すると巨大なDNAの欠失や染色体レベルの構造変化が生じることを明らかにしてきました。さらに最近の研究で、重イオンビームで誘発した欠失を用いて、ヒロハノマンテマという植物のY染色体から性決定遺伝子を同定することに成功しました。この植物のY染色体は巨大で顕微鏡で観察しやすいため1923年に発見されましたが、巨大すぎる為DNAの解読が進まず、そこに座上している性決定因子は99年間明らかにされていませんでした。風間教授はそれを明らかにしたわけでございます。今回の報告では、このような重イオンビームを用いた植物性染色体のブレークスルー研究について紹介させていただきます。

 また、本学と風間教授は若狭湾エネルギー研究センターとの間で主要穀物育種における重イオンビーム照射技術の利用について研究を行っております。こちらの方でも、今後若狭湾エネルギー研究センターと共同研究をすすめ、福井県農業の発展に寄与すべく努力を重ねてまいりますので、引き続きご支援・ご協力を重ねてお願いいたしまして、ご挨拶といたします。

公立大学法人 福井県立大学

学長 岩崎行玄
【若狭湾エネルギー研究センター 所長】

 若狭湾エネルギー研究センター所長の岩瀬でございます。日頃より、当法人の研究活動に対しご支援、ご鞭撻を賜り、厚く御礼申しあげます。

 私ども若狭湾エネルギー研究センターは、シンクロトロンをはじめとする3台の加速器や高出力レーザー、各種科学機器を有しており、これらを活用した基礎研究と実用化研究を積極的に推進し、地域の産業の振興や活性化に寄与することを目的とした全国的にも数少ないユニークな研究センターです。 本センターでは、所員が一丸となってこれらの目的の実現のために研究開発を行うとともに、地域産業への支援、国内外における原子力人材育成を推進しています。 これらの成果を通して地域産業振興の発展に寄与するとともに、我が国の科学技術の発展、さらには国際社会への貢献を目指しております。

 今回の研究報告会を通じて、当法人の研究活動へのさらなるご理解、ご支援が得られることを願い、ご挨拶とさせていただきます。

公益財団法人
若狭湾エネルギー研究センター

所長 岩瀬彰宏