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2024年度公募型共同研究 成果報告

福井県では原子力発電所の集積を生かして、原子力を中心としたエネルギーの総合的な研究開発拠点とするため、「エネルギー研究開発拠点化計画」を推進してきました。
2020年3月にはこの計画を拡大、発展させ「嶺南Eコースト計画」を策定し、その取り組みを強化しております。若狭湾エネルギー研究センターでは、「嶺南Eコースト計画」に基づき加速器を利用した「宇宙開発」、「育種」、「医療」、「エネルギー」の各分野、および材料の表面改質や高機能材料の開発など「多様な分野の活動を支える技術開発」で、企業や大学・研究機関と連携した共同研究を推進しております。

2024年度の研究成果は下記のとおりです。

2024年度公募型共同研究成果一覧
(研究名をクリックすると研究成果報告書【概要版】が閲覧できます。)

【実用化研究】 実用化企業と共同で、研究成果の実用化/実用化を目指す研究

研究名 研究概要 ・共同研究者(代表者)/
・若狭湾エネルギー研究センター研究者
光応答制御による高付加価値レタスの栽培方法の確立

植物工場のレタス栽培において、特定波長のLED照射によって赤色色素の合成反応を制御し、十分に発色した赤色レタスの栽培手法を開発する。

・株式会社フレデリッシュ

  代表取締役社長 岡 義仁
・生物資源研究室
  主幹研究員 畑下 昌範

【産学連携研究】 大学・研究機関及び実用化企業と共同で、研究成果の実用化/実用化を目指す研究(順不同)

研究名 研究概要 ・共同研究者(代表者)/
・若狭湾エネルギー研究センター研究者
スルホン化ポリエーテルスルホン(S-PES)ナノファイバー電解質膜からなる高性能燃料電池の開発

高分子電解質型燃料電池において一般的に用いられているフッ素系スルホン酸電解質膜に比べ、熱安定性や電気伝導性に優れた電解質膜の開発を目指す。

・福井大学

  特命教授 山下 義裕
・生物資源研究室
  主幹研究員 畑下 昌範

国産チーズスターターとなる乳酸菌のイオンビーム育種研究

福井県産のソバ等から単離した植物性乳酸菌から、イオンビーム育種により風味豊かなチーズ作製に適したスターター乳酸菌を取得し、地域発のブランドチーズ開発を目指す。

・福井県立大学

  教授 日竎 隆雄
・生物資源研究室
  主幹研究員 畑下 昌範

【基礎研究】 エネ研との研究開発に優位性がある研究

研究名 研究概要 ・共同研究者(代表者)/
・若狭湾エネルギー研究センター研究者
イオン照射による低損失磁性材料の機械特性改善

次世代パワーエレクトロニクス回路の高効率化に不可欠とされる低損失磁性材料の加工性をイオン照射により改善し、新しい磁性材料の開発を目指す。

・東北大学電気通信研究所

  教授 石山 和志
・エネルギー材料Gr
  主幹研究員 石神 龍哉

粒子線治療におけるアブスコパル効果イメージングに関する基礎的検討

粒子線治療においてアブスコパル効果が起きる条件を検討し、小動物を用いたPET分子イメージングによってアブスコパル効果のイメージングを試みる。

・福井大学

  教授 清野 泰
・粒子線医療研究室
  室長 久米 恭

炭化水素産生藻Botryococcusの油脂細胞外輸送遺伝子の特定

石油を作る微細藻類Botryococcus brauniiの油脂細胞外輸送遺伝子の候補をイオンビーム育種の活用により特定し、候補遺伝子の単細胞緑藻への遺伝子導入による検証を行う。

・大阪工業大学

  准教授 河村 耕史
・生物資源研究室
  主幹研究員 畑下 昌範

宇宙応用が期待されるシリコンフォトニクス素子の高エネルギー放射線耐性の解明

シリコンフォトニック結晶デバイスの人工衛星利用に向けて、イオンビームをデバイスに照射して、性能劣化の照射ドーズ依存性、エネルギー依存性を定量的に明らかにする。

・大阪公立大学

  准教授 高橋 和
・エネルギー材料Gr
  主任研究員 鈴木 耕拓

研究成果報告書等の著作権は、公益財団法人若狭湾エネルギー研究センターまたは関連する共同研究機関に帰属します。無断掲載/引用、転載、再配信等はできません。

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