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理事長あいさつ
若狭湾エネルギー研究センターは、様々な原子炉が集積している若狭湾周辺地域に蓄積された原子力およびエネルギーに係る科学技術を地域発展のために有効に活用するための調査や研究開発を行うとともに、技術者等の研修や国内外の関係機関との交流・協力等を行うことにより、原子力およびエネルギー関連技術の地域産業への普及等を通じて地域の活性化を図ることを目的とする財団法人として、平成6年9月に設立されました。
その後、公益法人制度改革に伴い平成25年4月に内閣総理大臣の認定による「公益財団法人」へ移行し、現在に至っております。
当法人の活動拠点として、平成10年11月、敦賀市長谷地区に「福井県若狭湾エネルギー研究センター」を開設し、加速器や高度な科学機器を備えて研究開発を進めてきました。具体的には、加速器を利用した粒子線がん治療研究、農業分野では粒子線による植物等の突然変異の創出、様々な材料の分析技術の開発、レーザー技術の利用研究等を行うとともに、国内外における原子力人材の研修・育成事業、地域産業への支援事業等に取り組んでいます。
また、福井県が令和2年3月に策定した、エネルギー(Energy)をキーワードに、「エネルギー研究開発拠点化計画」で推進してきた原子力の研究開発や人材育成を拡大、発展させ(Expand)、原子力と同様にCO2フリーの再生可能エネルギーの利活用等も取り込みながら、地域経済の活性化(Economy)や環境にやさしいまちづくり(Ecology)の実現を目指す「嶺南Eコースト計画」において、当法人は計画に定めた諸施策を実施するための組織としての役割を担っており、従来以上に地域に密着した研究機関となるべく取り組んでいます。
今後とも、時代のニーズに応えた先進的で地域に根ざした事業を実施するとともに、国内外の様々な技術者、研究者等との交流を深めることにより、地域の発展と国際社会への貢献に努めてまいります。
皆様方のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
公益財団法人 若狭湾エネルギー研究センター
理事長 石塚 博英