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2021年度公募型共同研究 成果報告

福井県では原子力発電所の集積を生かして、原子力を中心としたエネルギーの総合的な研究開発拠点とするため、「エネルギー研究開発拠点化計画」を推進してきました。
2020年3月にはこの計画を拡大、発展させ「嶺南Eコースト計画」を策定し、その取り組みを強化しております。若狭湾エネルギー研究センターでは、「嶺南Eコースト計画」に基づき加速器を利用した「医療」、「育種」、「宇宙」の各分野、およびレーザー技術を応用した「レーザー」分野を柱とした実用化を目指す 研究に重点を置き、企業や大学・研究機関と連携した共同研究を推進しております。

2021年度の研究成果は下記のとおりです。

2021年度公募型共同研究成果一覧
(研究名をクリックすると研究成果報告書【概要版】が閲覧できます。)

【実用化研究】 ※エネ研の研究成果を実用化することを目指す企業を加えた共同研究

研究名 研究概要 ・共同研究者(代表者)/
・若狭湾エネルギー研究センター研究者
シリコン薄膜の光の干渉による発色方法の実用化

若狭湾エネルギー研究センターの技術シーズである、スパッタリングによりシリコンを成膜して着色する方法を、量産装置で多色展開することにより本格的実用化を目指す。

・株式会社NCC

  PVD事業部 木村 栄男
・エネルギー材料Gr
  主幹研究員 石神 龍哉

【産学連携研究】 ※実用化を目指す企業を加えた共同研究(順不同)

研究名 研究概要 ・共同研究者(代表者)/
・若狭湾エネルギー研究センター研究者
陽子線による頭頸部がん治療時に伴う口腔粘膜炎に対する防護剤の開発

頭頸部がん治療における同病態への防護剤としての実用化を目指し、臨床用法である静脈内投与を行った薬剤Aの有効最低投与量および作用機序を明らかにする。

・福井大学

  医学系部門シニアフェロー 松本 英樹
・石丸製薬株式会社
  研究本部 山村 睦朗
・粒子線医療研究室
  主任研究員 前田 宗利

福井の酒蔵の要望に応えて育成した酒米新品種「山田錦FPU1号」の実醸造による評価と普及

酒米の王様「山田錦」を福井県で栽培しやすく改良した新品種を育成し、これを原料に用いた日本酒の商品化を目指す。また、有用遺伝子を明らかにすることで今後の育種に役立てる。

・福井県立大学

  准教授 三浦 孝太郎
・生物資源研究室
  室長 高城 啓一

【基礎研究】 ※大学・研究機関との共同研究(順不同)

研究名 研究概要 ・共同研究者(代表者)/
・若狭湾エネルギー研究センター研究者
イオン照射技術を用いた高温超伝導材料のナノ構造結晶欠陥の制御と臨界電流特性の増強

超伝導材料に低エネルギー(数MeV以下)でイオン照射し、照射欠陥を制御することで臨界電流特性を飛躍的に増強させると共に、次世代高温超伝導材料技術の確立を目指す。

・関西学院大学

  准教授 尾崎 壽紀
・エネルギー材料Gr
  主幹研究員 石神 龍哉

子宮頸がんモデルマウスに対する粒子線治療の有効性と治療効果予測に関する基礎的検討

子宮頸がんモデルマウスを用いて、子宮頸部腺がんに対する粒子線治療の有効性を検討すると共に、患者のQOL向上に重要である治療効果予測がPETで可能あるかを検証する。

・福井大学

  教授 清野 泰
・粒子線医療研究室
  室長 久米 恭

飛行時間型反跳粒子検出法を用いた全固体リチウム電池内の正極・負極/固体電解質界面におけるリチウムイオン移動機構解析技術の確立

飛行時間測定を組み込んだ反跳粒子検出法を用いて、充放電時におけるリチウム電池内の電極/固体電解質界面近傍のリチウムイオン挙動をその場で評価する手法を確立する。

・名城大学

  教授 土屋 文
・エネルギー材料Gr
  主任研究員 鈴木 孝拓

加速器照射を利用した規則型Fe-Al合金中の空孔制御による多量水素貯蔵に関する研究

複数の水素が1原子サイズの穴で捕獲されるFe-Al合金で、粒子線照射を用いた空間サイズの制御、水素の状態及び捕獲量の評価を行い新たな水素貯蔵の可能性を探る。

・大阪府立大学

  准教授 堀 史説
・エネルギー材料Gr
  主幹技師 安永 和史

研究成果報告書等の著作権は、公益財団法人若狭湾エネルギー研究センターまたは関連する共同研究機関に帰属します。無断掲載/引用、転載、再配信等はできません。

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