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がん治療の臨床研究

陽子線がん治療臨床研究に参加を希望される方へ

陽子線がん治療は、手術に優るとも劣らない治療効果を期待でき、副作用が少なく、形態や機能が保存できるなど治療後も「生活の質」(QOL; Quality of Life)を維持することができる、新しいがん治療法として注目されています。
若狭湾エネルギー研究センターでは、このような陽子線がん治療の臨床的有用性を確立するために臨床研究を行っています。この陽子線がん治療臨床研究に参加していただける条件を以下に示します。これらの条件に適合し、陽子線によるがん治療を希望される方は、主治医の先生とよくご相談されて、紹介状を若狭湾エネルギー研究センターまでお送りください。

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陽子線がん治療臨床研究は平成21年度で終了しました。
陽子線がん治療は、福井県立病院にて実施しています。 

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一般条件

(1)年齢 原則として20歳以上 80歳未満
(2)病名・病状を告知されており,陽子線がん治療臨床研究に参加することに同意している。
(3)他に重篤な疾患を合併しておらず、全身状態が保たれている。
(4)約30分間、照射に必要な体勢を維持できる。
(5)治療部位に以前の放射線照射の既往がない。
(6)照射部位に活動性で難治性の感染がない。

現時点で、陽子線がん治療臨床研究プロトコールとして承認されているのは、以下の前立腺がん、肝細胞がん、非小細胞肺がん、副鼻腔悪性腫瘍の4種類です。詳しくは、各プロトコールをダウンロードしてください。

前立腺がん

プロトコール(医療機関向け)

説明文書(患者さん向け)


(1)前立腺内に限局している前立腺がん。
(2)治療前PSA値 20.0 ng/ml以下
(3)グリソン・スコア  7以下

陽子線照射方法

総線量 67.5GyE/27回/7週(1回線量2.5GyE、4回/週)

肝細胞がん

プロトコール(医療機関向け)

説明文書(患者さん向け)


(1)最大径6cm以下の原発性肝細胞がん。
(2)リンパ節転移および遠隔転移が無く、門脈本幹の腫瘍塞栓が無い。
(3)肝細胞がん病巣の辺縁から2cm以内に消化管(胃、十二指腸、小腸、大腸)が近接していない。
(4)肝不全(Child-Pugh分類C)でない。RCサイン陽性の食道・胃静脈瘤がない。

陽子線照射方法

総線量 72.0GyE/16回/4週(1回線量4.5GyE、4回/週)

非小細胞肺がん

プロトコール(医療機関向け)

説明文書(患者さん向け)


(1)病理学的に診断された最大径5cm以下の原発性非小細胞肺がん。
(2)リンパ節転移、遠隔転移がない。
(3)陽子線照射の対象となる病変がX線透視で明瞭に視認できる。
(4)動脈血の酸素分圧が60Torr以上の呼吸機能を保持している。

陽子線照射方法

総線量 66.0GyE/10回/2.5週(1回線量6.6GyE、4回/週)

副鼻腔がん

プロトコール(医療機関向け)

説明文書(患者さん向け)


(1)病理学的に証明された鼻腔・副鼻腔原発の悪性腫瘍。
(2)遠隔転移が無いこと。
(3)化学療法が行われた症例においては、陽子線照射開始1ヶ月以上前までに抗がん剤の投与が終了し、その影響が認められないこと。

陽子線照射方法

総線量 65.0~75.0GyE/26~30回/6.5~7.5週(1回線量2.5GyE、4回/週)

陽子線照射の開始まで

●かかりつけの主治医の先生と、他の治療法も含めて、良く御相談された後に、主治医の先生からの
  紹介状を若狭湾エネルギー研究センターまでお送りください。紹介状の到着をもって、陽子線がん治
  療臨床研究への参加申し込みとさせていただきます。

●紹介状の内容によっては、若狭湾エネルギー研究センターの担当医師が、直接、主治医の先生に
  連絡をとって、必要な検査データ等の確認を行います。
●外部の専門医を含む適応判定委員会を開催し、陽子線がん治療臨床研究の対象として適切か、厳
  正に判定し、その結果を直ちに連絡します。
●陽子線がん治療臨床研究の対象となると判定された場合には、若狭湾エネルギー研究センターに
  来ていただく日時を設定します。
●若狭湾エネルギー研究センターで、陽子線がん治療臨床研究の内容等について、あらためて詳しく
  説明します。その説明を理解されたうえで、陽子線がん治療臨床研究に参加することを同意されれ
  ば、陽子線がん治療臨床研究の被験者となり、陽子線照射に必要な、固定具の作成、治療計画のた
  めのCT撮影などを行います。
●若狭湾エネルギー研究センターには入院設備はありません。陽子線照射期間中は外来・通院となり
  ます。 もし、入院を希望される場合は市立敦賀病院などに依頼しております。

陽子線照射の実施可能期間

若狭湾エネルギー研究センターでは、陽子線がん治療臨床研究以外にも様々な研究を行っており、陽子線がん治療臨床研究のために加速器を専有して陽子線照射を実施できる期間は限られています。
また、1日に使用できる時間も限られています。このため、すべての条件に適合されていても、適応判定委員会において、陽子線がん治療臨床研究の対象として選定されない場合があります。

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